はじめに
このシリーズ記事では、ECPowerを活用して顧客セグメントを作成し、LTV向上にむけたアクションを具体化していくステップを紹介していきます。ECPowerを使いはじめたばかりの方、もしくはECPowerの利用を検討されている方はぜひ参考にしてみてください。
前回の記事では、ECPowerの計測機能を利用して顧客セグメントからの売上をモニタリングする方法について説明をしました。
この記事では、計測機能をさらに応用して、マーケティング施策をブラッシュアップする方法についてご紹介します。
ECマーケターのための顧客セグメントツールECPowerについては、こちらをご覧ください。
計測結果を比較してマーケティング施策をブラッシュアップする
マーケティング施策の実施の際にECPowerの計測機能を活用すると、計測結果を比較することでさまざまな分析を行うことができます。
同じセグメントに対する複数の施策のCVRを比較する
同じセグメントに対して過去に実施した施策を比較して、効果が高いマーケティング施策を特定することができます。
たとえば、過去に実施したロイヤル顧客向けの施策を比較することで、効果が高かった施策と低かった施策を洗い出し、マーケティングの内容を評価してみましょう。
複数の顧客セグメントに同じ施策を打って反応の違いを比較する
同じマーケティング施策を異なるセグメントに実施して、結果を比較することで、どのような顧客セグメントからのニーズが高い商品なのかを分析することができます。
たとえば下記の例では、新商品のプロモーションを複数の商品別の顧客セグメントに行っています。データを見る限り、この商品はRum Babaを購入したことがある顧客との相性がよいと分かります。
メール文面などのパターンを変えたABテストを実施する
少しトリッキーな方法にはなりますが、ひとつの顧客セグメントに対してABテストを行うことができます。
まず顧客セグメントをCSVダウンロードして、手元でランダムに2つのCSVリストに分割してください。2つのCSVファイルをECPowerに再度アップロードして、それぞれに対して計測を設定することで、ABテストのような形でデータを比較することができるようになります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ここまで、ECPower活用方法として下記の内容を説明してきました。
- ストアのLTVの現在地とボトルネックを把握する
- ニーズに基づいてロイヤル顧客を定義し、カスタマージャーニーをつくる
- カスタマージャーニーにRFMの考え方を取り入れて施策内容を工夫する
- ECPowerの顧客セグメントを他社ツールと連携してマーケティング施策を打つ
- マーケティング施策の効果を計測し、一覧で比較してブラッシュアップする
既存顧客に対するマーケティングを実施する際にも、取り組みの全体像を考え適切にステップ分けを行うことや、実施施策を中長期的に振り返りブラッシュアップする取り組みが大切です。
ぜひECPowerの機能をフルに活用して、LTV向上を実現してください!