顧客セグメントごとにどの程度の売上があるかをモニタリングすることは、日々のマーケティング施策の成果を把握する上でも、また注力する顧客セグメントについての意思決定を行う上でも重要です。一方で、顧客セグメント単位での売上を集計する方法は非常に複雑で、Shopify管理画面ではその機能が提供されていません。このガイドではECPowerを利用して、顧客セグメントごとの売上の推移や変化を自動で記録する方法について説明します。
メトリクスの定義
定義:注文が行われた時点で顧客セグメントに所属する顧客からの、日次の合計売上
「顧客セグメントからの売上」を集計することは非常に複雑です。これは、条件設定により毎日セグメントからの顧客の出入りがあることに起因します。ECPowerでは、注文が行われた時点で、その顧客がセグメントに所属しているかどうかを個別に判定しています。たとえば、「購入回数2回以上」の顧客セグメントを例とします。2回目の購入を行った時点でこの顧客セグメントに所属することになりますが、この顧客の1回目の購入に紐づく売上は、顧客セグメントからの売上には集計されないことに注意が必要です。
ECPowerで表示される売上は、以下の3つの分類となります[アップデート予定]。
- A:新しく顧客セグメントに所属した顧客からの売上:最新の注文によって顧客セグメントに所属することになった顧客からの売上を集計します。たとえば、「購入回数2回以上」の顧客セグメントを例とすると、「2回目の注文」の売上が該当します。
- B:顧客セグメントからの売上:注文を行った時点で顧客セグメントに所属していた顧客からの売上を集計しています。たとえば「購入回数2回以上」の顧客セグメントを例とすると、「3回目以降の注文」の売上が該当します。
- C:顧客セグメントから外れた顧客からの売上:最新の注文によって顧客セグメントの条件から外れた顧客からの売上を集計します。たとえば「購入回数3回以下」の顧客セグメントを例とすると、「4回目の注文」の売上が該当します。
顧客セグメントの「売上」が重要な理由
顧客セグメントを利用してターゲティングした施策を行う場合、その成果を計測するためにセグメントからの売上データをモニタリングすることは大切です。さらに、注力している顧客セグメントからの売上を継続的に追跡することで、直近の期間における売上の寄与度などの観点から重要な顧客セグメントを理解することができます。
顧客セグメントの「売上」を時系列で追跡する方法
ダイナミックな顧客セグメントの「売上」を計測することは、これまでも説明してきたとおりとても複雑です。メール配信プラットフォームやShopifyの管理画面など、セグメンテーションの機能を提供しているツールであっても、基本的にこのようなデータが提供されていないのは、こうした理由によるものです。
ECPowerはこの課題を解決するソリューションで、顧客セグメントを作成した日以降の顧客セグメントからの売上推移を自動的に記録し、変化を追跡することができます。
顧客セグメントの売上・注文状況の履歴
ECPowerでは顧客セグメントごとの日次のメトリクスや注文状況を自動で記録しています。「売上」の推移についてもヒストリカルデータをグラフで確認することができ、顧客セグメントの状況についてモニタリングすることができます。
データが記録されるのは、基本的には顧客セグメントを作成した日以降です。もし、顧客セグメント作成日以前の期間において注文状況や日次売上の推移がどのような状況だったかを把握したい場合、ECPowerのサポートチームまでお問合せください。