ECビジネスにおいて購買行動をもとに顧客理解を深めることは大切です。何を購入しているかはもちろん重要ですが、いつ購入をしているのか、というテーマも同様に目を配る必要があります。「顧客数が最も多い曜日」レポートを確認することで、ストアのロイヤル顧客がどの曜日に購入することが多いのかを理解することができます。
「購入顧客数が最も多い曜日」レポートとは
📆 「曜日」別 全体での人気度(%) 【顧客数比率】
顧客セグメントの中で、どの曜日に購入した人が多いかについての基礎的なインサイト得ましょう。
たとえば以下の例では、「24SSリピーター顧客セグメント」内においては半数の顧客が'土曜日'に購入したことがある、というインサイトを得ることができます。
これを応用することで、たとえば「新規顧客セグメント」「購入回数の多いロイヤル顧客セグメント」で顧客数が多い曜日はいつか、などを簡単にチェックすることができます。
テーブル形式で表示すると上位100項目までのデータを表形式で確認でき、CSVでデータをダウンロードできます。
📆 「曜日」別 4月、5月、...の購入者数の推移 【月次集計】
各月ごとに、どの曜日の購入者が多かったかの推移を、顧客セグメントごとに把握しましょう。
たとえば以下の例では2024年4月に'土曜日'の購入者数が大きく跳ねていることがわかります。どのような要因でデータの変動が起きていたかを推測する手がかりとして活用してください。
テーブル形式で表示すると上位100項目までのデータを表形式で確認でき、CSVでデータをダウンロードできます。
📆「曜日」別 初回、2回目、...での購入者数 【次数別集計】
それぞれの顧客にとっての初回、2回目、3回目の購入、または2回目以降のすべてのリピート購入において、どの曜日に購入した人が多かったかについてのインサイトを得ましょう。
たとえば以下の例では土曜日と日曜日を比較していますが、初回購入者は土曜日に多く、リピート購入者(2回目以降)は日曜日がわずかに多いということがわかります。
テーブル形式で表示すると上位100項目までのデータを表形式で確認でき、CSVでデータをダウンロードできます。
📆「曜日」別 1回だけ購入 vs 複数回購入した顧客 【件数別集計】
顧客セグメント内で「複数回購入した顧客の割合が多い曜日」についてのインサイトを得ましょう。
それぞれの曜日において、1回だけ購入した顧客の割合と、2回以上購入した顧客の割合を比較することができます。
たとえば以下の例では、それぞれのゴールドの色がついている部分が'1回のみ購入した顧客の占める割合'、それより右側が'2回以上購入した顧客の占める割合'を示しており、月曜~金曜の平日のデータを表示しています。月曜がわずかに2回以上購入している比率が高いようですが、全体としてあまり顕著な傾向は見られないようです。
テーブル形式で表示すると上位100項目までのデータを表形式で確認でき、CSVでデータをダウンロードできます。
なぜ「購入顧客数が最も多い曜日」レポートが重要か
マーケティング活動はタイミングが重要です。週の中で顧客の購買意欲が高くなる曜日を理解することで、広告キャンペーンのスケジュールを最適化したり、メルマガ配信などのタイミングを調整することができます。こうした取り組みはとても些細な調整ですが、それぞれのキャンペーンのコンバージョン率の向上が期待できるだけでなく、マーケティング予算の投資対効果を最大化したり、顧客体験の向上につながるといった意義があります。
活用例 - おすすめの顧客セグメント
「購入顧客数が最も多い曜日」レポートをどのような顧客セグメントでチェックするとよいか、いくつか例をご紹介します。
- 購入回数の多いリピート・ロイヤル顧客セグメント:初回購入で「最も多い曜日」を把握することで、現在のロイヤル顧客と同じような顧客を集めるという観点から、どの曜日に広告キャンペーンを打つとよいかについての示唆を得ることができます。
- 注力している顧客セグメント:キャンペーン施策を打つにあたって、具体的にどの曜日に実施するとよいかについてデータに基づいて決定することができます。
「購入顧客数が最も多い曜日」レポートを最大限に活用することで顧客の好みやニーズに対する理解を深め、集客施策やリピート施策を改善し、お客さまに寄り添ったコミュニケーションを実現しましょう。ぜひレポーティングのための単なる数値としてだけでなく、顧客理解を深めるために活用してみてください。