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【2024】Shopifyメールの特徴と使い方|Shopify定番メールマーケティングツール紹介
【2024】Shopifyメールの特徴と使い方|Shopify定番メールマーケティングツール紹介

【2024】Shopifyメールの特徴と使い方|Shopify定番メールマーケティングツール紹介

Updated At:
Sep 3, 2024

顧客セグメント管理ツールECPowerとShopifyメールの連携はこちら

連携して利用すると、次のようなメリットがあります。ECPowerについてはこちら

  • 高度な顧客セグメントに対してメール配信を行うことができる
  • ひとつのキャンペーンに留まらない顧客セグメントの成長を追いかけられる
  • 顧客セグメントに所属する顧客の特徴をつかみ、メールマーケティングの内容をブラッシュアップできる
ECPowerはメルマガツールの「リスト」を「セグメント」として追跡し、データを細かく分析できる

メールマーケティングの重要性とツール選びの観点

ECにおけるメールマーケティングとは?

メールマーケティングとは、商品やサービスをプロモーションしたり、顧客との接点やエンゲージメントを維持するためにメールを利用することです。「メールマガジン」もメールマーケティング活動の一つに含まれますが、ターゲットを絞りパーソナライズしたメッセージを送信することで販売促進を行うことを目的とした活動をさします。ECにおいては、とくに既存顧客との関係を維持し、リピート購入に繋げる目的で活用すると有益です。

ECにおいてメールマーケティングが重要な理由は?

既存顧客に対するメールマーケティングの重要性は近年ますます高くなってきています。大きな理由のひとつが、新規顧客獲得のハードルが高くなる中で、既存顧客のLTV(顧客生涯価値)を高めることが重要視されるようになってきているからです。

ECにおける顧客のLTVは、「平均注文金額」「購入頻度」「顧客寿命」などの要素に分解することができます。そのうち、メールマーケティングは、定期的に既存顧客との接点を維持することで「購入頻度」や「顧客寿命」を改善することができる施策ですので、LTVを向上させる重要な手段の一つとなるのです。

ECでメールマーケティングツールを選ぶ際に重要な観点

①デザイン・テンプレートとメールビルダ機能

メールマーケティングは定期的に継続することがとても大切です。ですが、一度でもメールキャンペーンを実施したことがあるマーケティング担当者の方は理解されているかと思いますが、ECブランドのイメージを損なわずに魅力的なデザインのメールをゼロから作成することはとても骨が折れます。

デザイナーの力を借りずとも一定水準以上のデザインのメールを短時間で作成することができる「テンプレート」や「メールビルダ」の機能がどの程度充実しているかは、とても重要です。そのうえで、レイアウトや色味の調整など、自社ブランドに合わせたカスタマイズの柔軟性が確保されているツールを選定したいところです。

②自動化(オートメーション)機能

おそらくメールマーケティングの中で最も関心が高い機能が、自動化(オートメーション)です。

メールマーケティングの分野では「かご落ちフォローメール」「購入後のフォローアップメール」「誕生日メール」など、一定の効果が見込める王道のマーケティング手法が確立されています。これらのメール配信を自動化することができるオートメーション機能は、マーケティング担当者の労力を削減してくれるので、よりクリエイティブな仕事に集中できるようになります。

ツールによっては、基本的な配信の自動化だけでなく、自分でイベント・トリガーを設定して柔軟に自動化フローを構築することができる発展的な機能を提供しています。

③セグメント配信機能

見落とされがちですが、とても大切な機能が「セグメント配信」の機能です。

調査によれば、EC事業者の70%が一斉配信メールを送信しています。ですが、一斉配信メールでは、送り手にとってもお客さまの顔が見えずぼやけたメッセージになってしまいます。受け手からしても、似たようなLINEやメールに埋もれる1通でしかなくなるので、結果として開封されない・成果につながらないキャンペーンになってしまいます。

「セグメンテーション」とは、顧客を同じような購買目的やニーズ・嗜好を持ったグループに分けることです。顧客を適切なサイズのセグメントに分けて、それぞれに合ったコミュニケーションを行うことで、コンバージョンやエンゲージメントの高いメールキャンペーンを行うことができるようになります。このようなメールキャンペーンを「セグメント配信」と呼ぶことがあります。

行動セグメンテーション、心理的セグメンテーション、性別・年齢などの人口動態セグメンテーション、居住地などの地理的セグメンテーションの4つが代表的ですが、この中で最も重要かつ実用的なのは「行動セグメンテーション」です。

ECの既存顧客に対するマーケティング活動においては、「サイトでの行動やどんな商品を購入しているか」といった行動データを活用したセグメント配信ができるかは非常に重要です。

④パフォーマンスの計測機能

メールキャンペーンを適切に評価して改善をするために、「開封率」「クリック率」といったメールマーケティングの指標を把握することが大切です。これらのデータは大抵のメールマーケティングツールで計測することができますが、ことECにおいては、クリックだけでなく「実際の購入に繋がったか?」を分析することが最も大切になります。

また、「開封率」や「クリック率」についてよくある悩みは、数値が一般的に見てよいのか悪いのか判断がつかないというポイントです。そもそもこれらの指標は、業界・商材により平均的な水準が異なるので、一概に判断することが難しいテーマでもあります。メールマーケティングツールによっては、ツールを利用している事業者のデータを活用して、業界水準との比較を閲覧することができる機能を提供しています。

⑤日本語対応

日本のECストアがShopify Appを活用する際に大きな問題となるのが言語です。定番と言われる多くのアプリは、インターフェースが英語のみであったり、ガイドやサポートが日本語対応していないケースが多いです。一方で、利用者が多いAppはインターネット上で利用方法が日本語で解説されていたりするので、どの程度日本語のリソースが活用できるかは重要な観点となります。

価格体系

外すことができないのが価格体系です。メールマーケティングツールはメールを送るという機能の面でそこまで大きな差異があるわけではないため、各社それぞれ価格体系を工夫して特定のビジネスニーズに応えようとしています。たとえば、メール購読者数ベースで課金をおこない定額制でほぼ無制限にメールが送れるような価格体系のツールや、逆にメール送信数で従量課金をおこなうことで、立ち上げたばかりのECビジネスでも比較的気軽にメールマーケティングに取り組めるようなツールがあります。無料プランで利用できる範囲にも違いがあります。

自社ECの成長フェーズを踏まえつつ、適したツールを判断することが必要です。

Shopifyメールとは

「Shopifyメール(Shopify Email)」は、2019年からShopifyが提供している独自のメールマーケティング用のアプリです。Shopifyで定番のメールマーケティングアプリと比較すると機能面で見劣りするところは多いものの、利用料金がかなり安く、またShopify純正ということもありストアのデータとの連携に強みを持つためコストパフォーマンスが高いアプリです。

最初はどのような機能が必要か分からないので手軽にメールマーケティングを始めてみたい、お試しでメルマガ運用を始めてみたいというストアにとっては魅力的な選択肢です。

Shopifyメールの機能

Shopifyメールは、メールマーケティングツールとして必要最低限の機能を備えています。第2章で挙げた観点で詳しく確認をしてみましょう。

デザイン・テンプレートとメールビルダ機能

他の定番ツールと比べてテンプレートの数や洗練度は見劣りしますが、必要最低限のテンプレートが準備されています。まずは手軽に始めてみようというフェーズでは充分かもしれませんが、本格的な運用をしたい場合には少し物足りない印象を受けるかもしれません。

「テンプレートのブランディング」ページでテンプレートにロゴやブランドカラーを自動適用することができます。ブランドカラーは、本文・背景それぞれで設定することができます。ECストアにとって、ブランドイメージの統一性はとても大切ですので、とてもありがたい機能ですね。

メールビルダー機能は、Shopifyのサイト作成と似たようなインターフェースです。コードを書かずに、セクションを追加してテキストや画像、ボタンなどの要素を配置してHTMLメールを作成することができます。

自動化(オートメーション)機能

Shopifyメールと、Shopifyの「自動化(オートメーション)」機能を連携してメールマーケティングの自動化を行うことができます。「かご落ち」「ウェルカムメール」といった基本的なオートメーションはテンプレートが準備されており、簡単に作成することができます。もちろんワークフロー構築に慣れている方は、カスタムオートメーションで好きなようにフローを組むことができます。

自動化したワークフローの成果は、そのままShopify上で確認をすることができます。リーチ・セッション・注文数と、売上をオートメーションごとに一覧表示することができます。

高度な自動化を実施したい場合には物足りない点が出てくるかもしれませんが、テンプレートを活用して簡単に始められる点では充分すぎる機能が揃っています。

セグメント配信機能

Shopifyメールのセグメント配信機能はわかりやすい弱点です。Shopify上で作成した顧客セグメントを選択してメールを送信することができるのですが、Shopify上の顧客セグメント作成の機能の使い勝手はあまり良くないです。

このようにShopifyの「顧客管理」機能からお客さまセグメントを作成することができますが、絞り込み条件をコードライクな形で設定する必要があり、慣れていないと直感的な操作が難しいです。最低限のテンプレートも準備されていますが、自分でカスタマイズをはじめようとすると、ぐっとハードルが高くなってしまいます。

Shopify純正の機能ではありますが、実は利用できるデータ項目が限られているので、操作に慣れてきたあとも思ったようなセグメントが作れないと感じることが多いです。

作成したセグメントは、セグメントに含まれる人数しか分かりません。本格的にLTV向上を目指して既存顧客へのメールマーケティングを運用しようとした際には、たとえば平均注文金額や購入頻度といった指標を把握してどのような購買傾向の顧客セグメントかを理解することが大切ですので、Shopifyメールの機能だけでは少し物足りないと言えます。

パフォーマンスの計測機能

Shopifyメールは他の定番メールマーケティングツールと同様に、「クリック率(CTR)」によってメールマーケティング結果を把握することができます。さらに、メール経由でのサイト訪問をトラッキングして、キャンペーンの売上や注文金額、商品販売数などを計測できることは、Shopify純正Appならではの強みです。

日本語対応

実は見落とされがちな点ですが、Shopifyメールはフルで日本語対応しているところは大きな利点です。利用方法に関するガイドも日本語で整備されています。人気のある定番Appは英語のみのケースがほとんどなので、英語に抵抗感がある方にとっては魅力的な選択肢です。

機能についてのまとめ

機能についての解説は以上です。まとめると、メールマーケティングに必要最低限の機能はしっかりと網羅されており、さらに日本語対応していることから、手軽にメールマーケティングを運用したいというストアにとっては充分に実用的なAppだと言えます。

明確な弱点はセグメント配信で、特に既存顧客のLTVを伸ばしていきたいストアにとっては物足りなく感じるポイントだと思います。

顧客セグメントツールECPowerをShopifyメールと組み合わせて利用することで、Shopifyメールの弱点をカバーしながら効果的なメールマーケティングを実施することができます。

詳しくはプロダクトサイトをご確認ください。

Shopifyメールの利用料金

Shopifyメールの特徴はやはり利用料金の圧倒的な安さです。

2023年現在で、毎月最大10,000通まで無料でメールを送信できます。それ以降は、1,000通につき1ドルの従量課金となります。無料での送信可能数も、無料の範囲を超過した際の利用料金も、Shopifyと連携するどのサードパーティーAppより圧倒的に優れています。

他の定番ツールと比較したShopifyメールの特徴・向いているECストア

機能と価格を踏まえてShopifyメールの特徴を整理すると、下記のようになります。

  • Shopify純正Appならではの、Shopifyストアとのデータ連携と詳細なマーケティングレポートが特徴
  • Appユーザーインターフェースの日本語対応日本語のガイドが整備されている点が特徴
  • サードパーティー製のどのShopify Appと比較しても圧倒的に安い運用コストが特徴

「メールマーケティング運用費を最低限に抑えたい」「まずは基本的なメールマーケティング機能から試してみたい」というフェーズにあるECストアに向いています。

とくに、立ち上げたばかりのECストアで費用を重要視するのであれば、正直なところShopifyメール一択かなといった印象です。

メールを送信するまでのステップガイド【画像付き】

Shopifyメールのインストール方法、メール送信までのステップを画像付きで解説します。

まずShopifyアプリストアから”Email”をインストールしてください。

アプリ>メールを選択すると、こちらのようなページに遷移します。

右上の緑色ボタン「キャンペーンを作成」をクリックします。

テンプレート選択の画面になるので、お好きなテンプレートを選んで「選択」ボタンをクリックします。

こちらがメールビルダーです。「セクションを追加」から、メールに要素を追加することができます。右側のサイドバーからフォントや文字サイズ・配色などを変更することができます。

良く分からない場合は、まずはテンプレートどおりに作ってみましょう。

「受取人」から送信先のセグメントを選択してください。デフォルトではすべての購読者になっていますが、「顧客管理」で作成したセグメントを選択することができます。

件名・プレビューテキストを入力して完成です。

この段階で右上のボタンからテストメールを送信することができます。テストメールはShopifyアカウントに登録されているメールアドレス宛に送信されます。

緑色の「確認」ボタンを押すと、レビュー画面に遷移します。問題ないか確認して、「送信」ボタンをクリックすると即時にメールが送信されます。配信日時を設定したい場合は、「スケジュール」から確認することができます。

それでは、メールキャンペーンの結果を確認してみましょう。実は詳細レポートは、どこにあるか少し分かりづらいです。

メールAppのトップ画面では「クリック率(CTR)」「売上」しか確認することができません。

左側のメニューから、「マーケティング」を選び、「インストール済みのマーケティングアプリのアクティビティ」から、「レポートを表示」を選択することで、より詳細なレポートを確認することができます。

以上、Shopifyメールでメールを配信するまでのステップを簡単にご紹介しました。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

Shopifyでメールマーケティングを行う際には、純正AppのShopifyメールでも充分に実用的な機能を備えています。とくに、Shopify純正Appならではの、Shopifyストアとのデータ連携と詳細なマーケティングレポートが特徴ですし、日本語対応日本語のガイドが整備されている点は他の定番Appより明確に優れている点です。さらにサードパーティー製のどのShopify Appと比較しても圧倒的に安い運用コストが魅力的なAppです。

立ち上げたばかりのECストアで費用を重要視する場合、まずはShopifyメールを使ってみて、運用する中で機能面での不満を感じるようになったらサードパーティー製のAppへの移行を検討するという形がよいかもしれません。

Shopifyメールの明確な弱点は「セグメント配信」です。Shopify上の顧客管理機能では、顧客セグメントを作成するフォームが分かりづらく、利用可能なデータが限られており、また作成したセグメントのLTVや平均注文金額、購入頻度といった基本的な指標が把握できないからです。

Shopifyメールと「ECPower」を組み合わせて使うことで、高価なメールマーケティングツールを利用しなくても、Shopifyメールの弱点を補いながら効果的なメールマーケティングを実現することができます。

顧客セグメントツールECPowerはShopifyストアのデータをフルに活用して、ノーコードで高度な顧客セグメントを作成することができます。また、作成したセグメントをLTV平均注文金額、購入頻度といった観点から比較・管理することができるので、LTV向上にむけたメールマーケティングの活動を効果的に実施することができるようになります。Shopify公式アプリの無料インストールはこちらから。

Author
ECPower プロダクトマネージャー

この記事は顧客セグメント管理・ジャーニーインサイト"ECPower"のプロダクトマネージャーが執筆・監修しました。記事の内容はShopifyをはじめとしたEC事業者向けのLTVグロースやCRM支援、データ分析の知見や実績に基づきます。

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