ECPowerでは「初回購入月ごとの顧客のリピート行動」を追いかけることができるコホート分析をご提供しています。
本ガイドでは、コホート表の見方と、売上改善への活用ポイントをご紹介します。
コホート分析とは?
共通する属性を持つ顧客グループ(=コホート)の行動を、時間経過で追跡する分析手法です。ECPowerでは「初回購入した月」を基準に、顧客のLTVやリピート率の推移をチェックできます。
コホート表の見方

コホート分け(赤枠)
初回購入した年月ごとに顧客をグループ化しています。
コホート人数(青枠)
その月に初回購入した顧客の人数を表示します。
実際の読み方(例:2025年7月コホート:緑枠)
2025年7月に初回購入した顧客は 33人(コホート人数)。
初回購入時点での LTVは¥2,354 です。
その後、
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初回購入から 1ヶ月以内の累計LTV:¥2,405
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初回購入から 2ヶ月以内…(以降も同様)
というように、
時間経過ごとの顧客価値の積み上がりを追うことができます。
LTV(顧客生涯価値)
表示内容
初回購入からの累計購入金額を、コホート人数で割った平均値を表示します。
どの月に、1人あたりの売上がどれだけ積み上がっているかを確認できます。
見るべきポイント
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何ヶ月目まで継続して伸びているか
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どの月で成長が止まっているか
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施策実施後のコホートが改善できているか
活用方法
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投資回収のタイミング(CPA回収)把握
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顧客育成に効果が高い施策月の特定
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高品質な集客チャネルの評価
平均購入回数
表示内容
初回購入からの累計注文数を、コホート人数で割った平均回数を表示します。
見るべきポイント
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リピートが発生しやすい月(再購入タイミング)
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顧客が継続的に関わってくれているか
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回数に伸びが見られるコホートはどの月か
活用方法
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最適な購入サイクルに合わせたCRM施策(例:リピート訴求)
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サブスクなど継続性が重要な業態の評価
リピート率(F2転換率)
表示内容
初回購入から一定期間内に「2回目の注文をした顧客割合」を表示します。
見るべきポイント
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初回顧客を逃していないか(早期離脱の有無)
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購入直後の体験が適切だったか
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1回目 → 2回目への導線設計の良し悪し
活用方法
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購入直後のフォロー改善(ステップメール/同梱物など)
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各コホートの初回体験施策の効果検証
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LTVの早期立ち上げによる事業安定化
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商品カテゴリ別のリピート性検証と改善
まとめ
コホート表を見ることで、その月に出会ったお客様が、どれだけ長く、どのくらいお店を好きでいてくれているかが分かります。
まずはリピート率から確認してみてください。そこから、顧客価値を伸ばす改善のヒントが見えてきます。

